「瞑想を始めてみたいけど、何をどうすればいいのかわからない」
そう思って検索してみたら、座り方、呼吸法、マントラ、チャクラ……と、いろんな言葉が出てきて、かえって手が止まってしまった。
そんな方も多いんじゃないでしょうか。
先に答えを言ってしまうと、初心者の瞑想に必要なのは、たった3つです。
「座る」「呼吸に気づく」「それたら戻る」。これだけで、瞑想は始められます。
偉そうなことを言っているぼくも、もともとはバリバリの左脳人間で、占いやスピリチュアルは胡散臭いと思っていた側の人間です。

瞑想も、最初は「なんか怪しいな」と思っていました。
そんなぼくが、今では早朝のランニングやトイレ掃除と並んで、瞑想を日課にしています。
今回は、そんな「元・瞑想否定派」の目線で、今日からできる最小限のやり方をお伝えしたいと思います。
🔍 瞑想が「難しそう」に見えるのは、情報が多すぎるから
瞑想について調べると、いろんな流派ややり方が出てきます。
- 「足を組んで座らないといけないのかな」
- 「お香やBGMを用意したほうがいいのかな」
- 「頭を空っぽにしないと、瞑想にならないのかな」
こんなふうに、始める前から「正しいやり方」を探してしまうんですよね。
でも、初心者のうちは、こうした準備や作法はいったん脇に置いてかまいません。
たとえるなら、料理を始めたばかりの人が、いきなり包丁を何本もそろえる必要はない、というのと同じです。
まずは家にある包丁1本で、目玉焼きを1つ焼いてみる。
瞑想も、まずは「座って呼吸に気づく」を1回やってみるところからです。
「頭を空っぽにする」のが瞑想ではない
初心者がいちばんつまずきやすいのが、「雑念を消さないといけない」という思い込みです。
でも、目を閉じて座れば、考えごとは勝手に湧いてきます。
「明日の会議、どうしよう」「晩ごはん何にしよう」と、次から次へと浮かんでくる。
立命館大学の学生サポートルームのページでは、マインドフルネス呼吸法について、こう説明されています。
雑念が浮かんだら、それを否定したり、打ち消そうとせず、それを認識してから、注意を呼吸に戻します。
(参考:立命館大学 学生サポートルーム「マインドフルネス呼吸法」、2026年10月確認)
つまり、雑念が浮かぶのは失敗ではなく、「浮かんだことに気づいて、呼吸に戻る」までが1セットということなんです。
💡 考えは「消す」のではなく、意識を別の場所に向ける
ここで、「雑念に気づいて戻すって、具体的にどうしたらええねん?」と思いますよね。
ぼくの考えでは、思いや考えは、手放そうとしても手放せません。
「考えないようにしよう」と思った瞬間、意識はもう、その考えのほうに向いているからです。
「ピンクの象を想像しないでください」と言われると、かえって頭の中がピンクの象でいっぱいになる。それと同じです。
だから、考えを追い払おうとするよりも、意識を別のところに向けるほうがうまくいきます。
(「手放そうとしても手放せない」という話は、あすコロの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)

その「別のところ」が、呼吸なんです。
(湧いてくる思いから意識をそらす方法については、あすコロの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
頭ではなく、体から入る
心を頭で直接コントロールするのは、なかなか難しいものです。
それよりも、呼吸や体の感覚のように、今ここで確かに起きていることに注意を向けたほうが、気持ちは落ち着きやすくなります。
ぼくの場合、スワイショウ(太極拳の準備運動で、体を左右に振る動き)をしていると、雑念が振り落とされるような感覚があります。
頭であれこれ考えるより、体を動かしたり、呼吸を感じたりするほうが、心はついてきやすいみたいなんです。
瞑想は、その「体から入る」をいちばんシンプルな形にしたもの、とぼくは捉えています。
🌱 初心者が今日からできる、瞑想のやり方
では、具体的な手順です。
最初は物足りないくらいでかまいません。
1. 時間を決める(最初は5分)
まず、タイマーをセットします。
「いつ終わるんだろう」と気にしながら座ると、それ自体が雑念になってしまうからです。
長くやろうとすると三日坊主のもとなので、最初は5分くらいで十分です。
2. 座る(椅子でいい)
足を組む必要はありません。椅子に座る形で大丈夫です。
- 椅子に浅めに腰かけ、足の裏を床につける
- 背筋を軽く伸ばし、肩の力を抜く
- 手は膝や太ももの上に置く
- 目を閉じる(落ち着かなければ、少し先の床をぼんやり見るのでもいい)
「正しい姿勢」を気にしすぎるより、5分間、楽に座っていられる姿勢を優先してください。
3. 呼吸に気づく(普段のままでいい)
深呼吸をがんばる必要はありません。
先ほどの立命館大学のページでも、「一生懸命呼吸をする必要はありません。普段のままの呼吸をします。」と書かれています。
注意を向ける場所は、どちらか1つを選びます。
- 鼻の穴を出入りする空気の感じ
- 呼吸に合わせて、お腹がふくらんだり、しぼんだりする感じ
「吸っているな」「吐いているな」と、ただ気づいていればOKです。
4. それたら戻る(何回それてもいい)
しばらくすると、必ず考えごとが始まります。
そうしたら、心の中で「考えごとをしていたな」と気づいて、また呼吸に注意を戻します。
5分の間に何十回それても、かまいません。
それるたびに戻ってくる。その「戻る」こそが、瞑想の練習そのものです。
5. ゆっくり終える
タイマーが鳴ったら、すぐに立ち上がらず、ゆっくり目を開けます。
そして、「今日も5分座れた」と、自分にOKを出して終わります。
うまくできたかどうかは、気にしなくていいんです。
🔄 初心者がつまずきやすいポイント
眠くなってしまう
目を閉じて楽な姿勢でいると、眠くなることもあります。
そんなときは、目を半分だけ開けてみたり、背筋をもう少しだけ伸ばしてみたりしてください。
それでも眠いなら、その日はそれだけ疲れているということかもしれません。
「これで合ってるのかな」と不安になる
この「合ってるのかな」も、立派な雑念の1つです。
気づいたら、呼吸に戻ればOK。
ぼくも、もともと物事に白黒はっきりつけたがる性格なので、「正解」を求めたくなる気持ちはよくわかります。
でも、瞑想は点数がつくテストではありません。
続かない
続けるコツは、がんばらないことです。
最初から「毎日30分」と決めると、できなかった日に「やっぱり自分には向いてない」となってしまいます。
5分でいいし、毎日でなくて「ほぼ毎日」でもいい。
小さく始めて、ゆるく続ける。それくらいがちょうどいいと思います。
なお、瞑想をやって何の意味があるのか、というそもそもの疑問については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください。
📱 タイマーと呼吸のガイドは、アプリに任せてしまう
ということで、最後はちゃっかり自分の宣伝になってしまいますが、ここまでの手順のうち、「時間を決める」と「呼吸に気づく」は、アプリに任せてしまうこともできます。
ぼくが作っている瞑想アプリ「Meiso」は、画面に「吸う」「止める」「吐く」が表示され、シンギングボウルの鐘の音が呼吸のタイミングを教えてくれます。
BGMは使わず、鐘の音と自然音だけ。瞑想の時間は5分から設定できます。
使い方は、レベル・鐘音・テーマ(自然音)・時間を選んで、再生ボタンを押すだけです。
(Meisoをできるだけシンプルにした理由については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
すべての機能を課金なしで使えます(広告を消すオプションだけ、別に用意しています)。
「何を数えたらいいんやろ」と迷わずに済むので、初心者の方にこそ試してもらいたいと思っています。
(瞑想なんて怪しいと思っていたぼくが、なぜ瞑想を始めたのかについては、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)
📝 まとめ
瞑想は、何か特別な人のためのものではなく、「座って、呼吸に気づいて、戻る」をくり返すだけの、とても地味な練習です。
でも、その地味な練習を、怪しいと思っていたぼくが日課にしているのですから、きっと誰にでもできるはずです。
なお、気持ちの落ち込みや眠れない状態などがつらいときは、瞑想だけで何とかしようとしないでください。つらい状態が続くときは、ひとりで抱え込まず、医師や専門家に相談してください。
何かのお役に立てれば幸いです。では、また。
- 🧘 初心者の瞑想に必要なのは「座る」「呼吸に気づく」「それたら戻る」の3つだけ
- 💭 頭を空っぽにする必要はない。雑念が浮かぶのは失敗ではない
- 🔄 考えは消そうとしても消えない。呼吸に意識を向け直すほうがうまくいく
- 🪑 足を組まなくていい。椅子に座り、5分間楽にいられる姿勢で
- 🌬️ 呼吸は普段のままでいい。鼻かお腹、どちらか1か所に気づいていればOK
- ⏱️ 最初は5分。物足りないくらいで始めて、「ほぼ毎日」でいい
- 📱 タイマーと呼吸のガイドは、アプリに任せてしまうのも手
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