瞑想中は何を考える?「無になる」より、呼吸を向け先に決めておく

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「瞑想って、目を閉じている間、何を考えればいいの?」

「『無になってください』と言われても、どうやったら無になれるのか、さっぱりわからない」

そう思って「瞑想 何を考える」と検索した方も多いんじゃないでしょうか。

先に答えを言ってしまうと、瞑想中は、何かを考える時間でも、「何も考えない」ように頑張る時間でもないんです。

やることは、意識を向ける先を1つ決めて、そこに意識を置いておくこと。初心者なら、その向け先は呼吸がおすすめです。

そしてもう一つ大事なのが、その向け先を、座る前に決めておくことなんです。

偉そうなことを言っているぼくも、深呼吸には、最初は懐疑的でした。2018年に、心配ごとへの対処として深呼吸を人に勧めたときも、「ぼくも最初は懐疑的でした」と書いていたくらいです。

今回は、そんな疑り深い目線で、瞑想中に頭の中で何をしているのかと、始める前に決めておくことをお伝えしたいと思います。

 

🔍 瞑想とは何をする時間?「考える」でも「考えない」でもない

まずは、瞑想がそもそも何をするものなのかを、公的な情報から見ておきます。

アメリカの国立衛生研究所(NIH)の機関である NCCIH のページでは、瞑想のいくつかの形について、呼吸や音、目に見えるイメージ、マントラ(くり返し唱える言葉や句)など、特定の対象に注意を保ち続けるものだと説明されています。

また、マインドフルネスについては、「判断をせずに、今この瞬間に注意や気づきを保つこと」と説明されています。

(参考:NCCIH「Meditation and Mindfulness: What You Need To Know」、2022年6月更新のページを2026年11月に確認)

ここで、ちょっと面白いことに気づきます。

どちらの説明にも、「何を考えるか」は出てこないんです。出てくるのは、「どこに注意を向けるか」だけ。

つまり、「瞑想中は何を考える?」という質問には、こう答えるのがいちばん近いと思います。

瞑想で決めるのは、「何を考えるか」ではなく、「どこに意識を置くか」。

呼吸を向け先にするなら、やることは呼吸について「考える」ことではありません。鼻を通る空気や、お腹のふくらみを「感じて」いるだけです。

考える作業から、感じる作業へ、頭の使い方を切り替える。瞑想の中身は、ほぼこれだけなんです。

(瞑想をやって何の意味があるのか、というそもそもの疑問については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)

 

💭 「無になる」を目標にすると、つまずきやすい理由

では、よく聞く「無になる」はどうなのか。

「無になれって、どうやってなるねん!?」と思った方、その感覚は正しいと思います。

目を閉じて座ると、考えごとは頼んでもいないのに浮かんできます。

これは、意志が弱いからでも、瞑想が下手だからでもありません。

頭に浮かぶものの出どころは、自分の意志ではないからです。蛇口をひねって出しているわけではないので、締めて止めることもできないんです。

だから、「無になる」を目標にして座ると、浮かんでくるたびに「また失敗した」と感じてしまいます。そして「無になれたかな?」と確かめた瞬間、それ自体がもう一つの考えごとになっている。

これでは、最初から勝ち目のない勝負なんです。

(考えや感情は自分が発信しているわけではない、という話は、あすコロの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)

考えごとが浮かんだあとの付き合い方(消そうとしなくていい理由と、呼吸への戻り方)は、こちらの記事にまとめています。

もう一つ、「何を考えればいいの?」という疑問の裏には、何もしていない時間が、なんとなく落ち着かないという気持ちがあるのかもしれません。

忙しく働いてきた人ほど、ここは身に覚えがあるんじゃないでしょうか。

ぼくが会社で働いていたころは、とにかく速いことが「善」でした。マルチタスクをこなして、次から次へと仕事を進めるのが、できる人の条件。

以前ブログにも、「当然自分もそのメンタリティにドロドロに染まっていた」と書いたことがあります。

そういう頭のまま座ると、5分の瞑想にも「何か有意義なことを考えなきゃ」と、つい頭に仕事を探してしまいやすいんじゃないかと思います。

でも、瞑想は、頭に仕事をさせる時間ではありません。頭に渡す仕事は、「呼吸を感じている」の1つだけで十分なんです。

 

🧭 始める前に「向け先」を決めておくと、迷子にならない

意識の向け先は、座ってから探すのではなく、座る前に決めておく。

これを、人混みへのお出かけにたとえてみます。

家族や友達と、混み合うお祭りや大きな駅に出かけるとき、「もしはぐれたら、あの改札の前で待ち合わせね」と、先に決めておくことがありますよね。

決めていないと、はぐれたときに、どこへ行けばいいのかわからず、あちこち探し回ることになります。

でも、決めてあれば、「あ、はぐれた」と気づいた瞬間に、その改札へ向かうだけです。

瞑想も、これと同じなんです。

座っていれば、考えごとに連れていかれるのは避けられません。それは、人混みではぐれるのと同じくらい、よくあることです。

困るのは、はぐれることではなく、戻る場所が決まっていないこと。

「えっと、何に集中するんだったっけ?」「呼吸? それとも体の感じ?」と、戻り先を探しているうちに、それ自体がまた考えごとになってしまいます。

向け先を先に決めておくのは、それないためではなく、それたときに迷わず戻るため。

そう考えると、「無になれない」と落ち込む必要は、まったくなくなります。

 

🌱 座る前に決めておく3つのこと

座る前に決めておくものは、ぼくは次の3つで足りると思っています。

1. 意識の向け先(初心者は呼吸)

先ほどの NCCIH の説明のとおり、向け先になるものはいろいろあります。

  • 呼吸(鼻を通る空気、お腹のふくらみ)
  • 音(周りの音、鐘の音など)
  • 体の感覚(椅子に触れているお尻や、床についている足の裏)

どれを選んでもかまいませんが、迷ったら呼吸がおすすめです。

呼吸は、いつでもどこでも、道具なしで持ち歩いているもの。しかも、今この瞬間にしか起きていません。昨日の呼吸や、明日の呼吸を感じることはできないんです。

決めたら、その日はそれで通します。

途中で「やっぱりお腹より鼻のほうがいいかな」と乗り換えを考え始めると、それがまた考えごとになるからです。

2. 時間(最初は5分)

「いつまで座るか」も、先に決めておきます。

決めていないと、「そろそろ終わろうかな」「まだ早いかな」が、頭の中で何度も顔を出します。

最初は5分くらいで、物足りないくらいに終えて大丈夫です。

(時間の決め方については、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧ください)

3. それたときの約束(「戻るだけ。反省会はしない」)

3つ目は、考えごとに連れていかれたときに、どうするかの約束です。

ぼくのおすすめは、これだけ。

「それたと気づいたら、決めておいた向け先に戻る。反省会はしない」

「また考えてしまった」「自分は集中力がないな」と、それたことを振り返り始めると、その反省がまた新しい考えごとになります。

それたことに気づけたのなら、それでもう十分。待ち合わせの改札に向かうだけでいいんです。

座り方など、瞑想そのものの手順は、こちらにまとめています。

 

🤔 「瞑想中に何を考える?」でよくある疑問

Q. 願いごとや、なりたい自分を思い浮かべるのはダメ?

ダメではありません。NCCIH の説明にも、目に見えるイメージに注意を向ける瞑想が挙がっています。

ただ、「何を考えればいいの?」と迷っている段階なら、まずは呼吸を向け先にするのがおすすめです。イメージは、思い浮かべ始めると、つい「その先」を考えてしまいやすいからです。

願いが叶った場面を思い浮かべたいなら、呼吸の瞑想とは別に、その時間を取るのも一つの方法です。

(叶った場面を短い時間思い浮かべる方法については、願望実現アプリGAMBOのブログでも書いていますので、よろしければご覧ください)

Q. 「無」になれた感じがしたら、成功?

成功・失敗の点数は、つけなくていいと思います。

すっと静かになった気がする日もあれば、ずっと考えごとに連れていかれる日もあります。どちらも、同じ5分の練習です。

「今日は無になれた」を目指し始めると、また「無になる」の勝負に戻ってしまいます。

Q. 呼吸を意識すると、つい呼吸を「上手に」しようとしてしまう

これは、よくあることだと思います。

向け先にした呼吸は、変えるものではなく、感じるものです。深くしよう、ゆっくりにしようとせず、普段のままの呼吸を、そのまま感じていれば大丈夫です。

それでも呼吸が気になって落ち着かない日は、向け先を音や体の感覚にしてもかまいません。大事なのは、座る前に1つ決めておくことです。

 

📱 呼吸の向け先を、アプリに預けてしまう

向け先を呼吸に決めても、ひとりで目を閉じていると、呼吸のどこを感じていたのかも、あと何分なのかも、だんだんぼやけてきますよね。

ぼくが作った瞑想アプリ「Meiso」では、画面に「吸う」「止める」「吐く」の呼吸のガイドが出て、鐘の音が呼吸のリズムを知らせてくれます。瞑想の時間は5分から設定できるので、「向け先」と「時間」の2つを、座る前にアプリに決めてもらえます。

広告削除と投げ銭のアプリ内課金がありますが、課金しなくても、すべての機能を無料で使えます。

(参考:Meiso公式サイト、2026年11月確認)

よろしければ、使ってみてもらえるとうれしいです。

 

📝 まとめ

瞑想中の頭の中は、思っているよりずっとシンプルです。

決めておいた場所に意識を置いて、それたら戻る。それだけなんです。

何かのお役に立てれば幸いです。では、また。

  • 🧘 瞑想中は、何かを考える時間でも、「何も考えない」よう頑張る時間でもない
  • 🎯 瞑想で決めるのは「何を考えるか」ではなく「どこに意識を置くか」
  • 🌬️ 呼吸を向け先にするなら、やることは呼吸を「考える」ではなく「感じる」
  • 💭 考えは勝手に湧いてくるので、「無になる」を目標にすると勝ち目のない勝負になる
  • 🧭 向け先は座る前に決めておく。それないためではなく、それたときに迷わず戻るため
  • 📋 決めておくのは「向け先(初心者は呼吸)」「時間(最初は5分)」「それたら戻るだけ。反省会はしない」の3つ
  • 📱 向け先と時間は、アプリのガイドと鐘の音に預けてしまうのも手

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